みやぎの両生類図鑑
Amphibians of Miyagi Prefecture
有尾目 Urodela
種名
コメント
希少性
サンショウウオ科
Hynobiidae
トウホクサンショウウオ
Hynobius lichenatus
東北地方が主な生息地ですが、新潟、群馬、栃木にも分布しています。幼生はきれいな沢などで見られます。
【宮城県RDB】
準絶滅危惧
クロサンショウウオ
Hynobius nigrescens
本州の北陸、北関東以北に分布しています。幼生は森に囲まれた池沼などで見られます。前種に比べ、水温の上昇や水質悪化に強いようです。
【宮城県RDB】
絶滅のおそれの
ある地域個体群
ハコネサンショウウオ
Onychodactylus japonicus
本州、四国の山地に分布しています。幼生は水温の安定した渓流で見られます。成体は夜行性のため、姿を見るチャンスは滅多にありません。
【宮城県RDB】
準絶滅危惧
イモリ科
Salamandridae
イモリ
Cynops pyrrhogaster
北海道と沖縄をのぞく本州、四国、九州に分布しています。圃場整備、用水路のコンクリート化などによって、近年減少しているようです。
【宮城県RDB】
絶滅のおそれの
ある地域個体群
無尾目 Anura】
種名
コメント
希少性
ヒキガエル科
Bufonidae
アズマヒキガエル
Bufo japonicus formosus
近畿地方から東の本州に分布しています。カエルの中では一番乾燥に強く、平地の海岸近くから山地まで生息範囲は広い種類です。
アマガエル科
Hylidae
アマガエル
Hyla japonica
私たちの生活になじみの深いカエルです。かわいい姿をしていますが、皮膚から有毒な物質が分泌されるので、さわる際には注意が必要です。
アカガエル科
Ranidae
タゴガエル
Rana tagoi tagoi
本州から九州にかけて分布しています。アカガエル類とよく似ていますが、下顎から腹部にかけて黒い斑紋があることで区別できます。
ニホンアカガエル
Rana japonica
農作業に従事していた人たちにはもっとも親しまれていたカエル。水田や畑周辺の草地に普通に見られましたが、近年は減少傾向が著しいです。
【宮城県RDB】
準絶滅危惧
ヤマアカガエル
Rana ornativentris
丘陵地や山地すその水たまりで産卵します。前種とよく似ていますが、背にある2本の隆条線が鼓膜の後ろで内側に曲がることで区別できます。
トウキョウダルマガエル
Rana porosa porosa
トノサマガエルとよく似ています。平野部(水田地帯〜丘陵地)、山地すその水田や湿地などに生息しています。
【宮城県RDB】
準絶滅危惧
ウシガエル
Rana catesbeiana
県内に生息する両生類の中で唯一の外来種です。北アメリカ原産で、食用のために輸入されたものが野生化して広がったものです。
ツチガエル
Rana rugosa
丘陵地〜山地の水田、河川、池沼、湿原など水辺に関わって生息しています。在来種の中では唯一、幼生で越冬することが知られています。
【宮城県RDB】
準絶滅危惧
アオガエル科
Rhacophoridae
シュレーゲルアオガエル
Rhacophorus schlegelii
鮮やかなグリーンの体色をもつカエル。生息地が広く、注意していれば観察できるチャンスの多い種類です。
モリアオガエル
Rhacophorus arboreus
樹木の枝上などに泡状の卵塊を産むという変わった生態をもつカエル。山地の池沼で観察されます。
カジカガエル
Buergeria buergeri
鳴き声の美しい渓流性のカエルです。四肢の指先に吸盤があり、後肢には発達した水かきがあります。

【参考文献】
 秋葉保夫・小山均・高橋修・高橋雄一(2000)『宮城県の両生類・は虫類』宮城野野生動物研究会.
 松橋利光・奥山風太郎(2002)『日本のカエル+サンショウウオ類』山と渓谷社.
 宮城県(2002)『宮城県の希少な野生動植物ー宮城県レッドデータブックー(普及版)』
 内山りゅう・前田憲男・沼田研児・関慎太郎(2002)『決定版 日本の両生爬虫類』平凡社.